発表会本番日の朝
遠足の前の日に
興奮して寝れない
小学生の気持ちを
シティ子は思い知った。
(だめだ…。寝れない…。)
寝れなかったものは
仕方がないと
気持ちを切り替えて
家を出る準備に
取り掛かった。
集合時間と会場の場所を
確認し気合を入れた。
(よし!やるぞ!)
本番で必要な物は
前日にまとめていたので
気持ちに余裕はあった。
その一方でうっかり
打ち上げ用の費用が
鞄に入ってなかった事を
ギリギリまで忘れていた。
(あぶないあぶない…。
この封筒を忘れず鞄に
入れておかないと。)
準備が整いシティ子は
本番会場に出発した。
途中コンビニに寄りドリンク
おにぎりとエナドリをGET!
会場前に到着すると
一気に緊張が押し寄せた。
(あー!!!!会場到着!!!!
もう、みんな来てるかなぁ。)
会場をバックに軽く
自撮りする余裕を見せたが
それは、偽りの余裕だった。
メ「シティ子ちゃんおはよう!」
シ「私たちの控え室って
ここで合ってますか?」
メ「そうだよ!今からすぐに
【場あたり】があるから
荷物置いて舞台に行こっか。」
シ「はい!了解です!
そういえば場あたりでは
どんな事をするんですか?
しおり読んだけど、
イメージが湧かなくて(汗)」
メ「【場あたり】は舞台上で
今までやってきた立ち位置を
実際に当てはめる作業かな。」
シ「なるほど。そうか。
舞台はレッスン室よりも
広いですもんね。」
メ「舞台で立ち位置につくと
どんな風に見えるかを
先生がチェックして
最終決定!って感じね。」
この会話をしながら
シティ子は思った。
(ていうか!もうこれから!
舞台に上がるんだ!)
メ「じゃぁ、シティ子ちゃん
舞台に行こうか!」
「はい!」としっかり返事を
したつもりだったのだが
シティ子の声は
少し震えていた。
(お、おおー!なんとまぁ!
これが今日踊る舞台か…。)
『生の舞台』の経験は初めて
だったので口から飛び出る!
ぐらい心臓は早く鼓動していた。
先「じゃぁ、みんな舞台に
上がってくれる?」
そうして、シティ子の
【初!場あたり】が
始まったのです。
先「最初の立ち位置に
行ってもらえますか?」
先「はい!次の位置に移動!
あ!シティ子ちゃん!
もう少し中に入って!
じゃあ、最後の位置に!」
先「今、行った位置を
忘れないように!
リハーサルもあるから
立ち位置と移動を
しっかり覚えてね。」
場あたりが終わった。
(ヤバい。わき汗がヤバい…。)
早く控え室に帰って
水分補給をしたかったが
他のクラスの場あたりも
見ておきたかった。
(本当に他のクラスも
社会人の方が多いんだ。)
(見てるとなんかちょっと
勇気が出てきたな!)
それから控え室に帰ってすぐに
水を思い切りがぶ飲みした。
(次は、リハーサルか…。
衣装着ておかないと…。)
本番までに1回だけ本番のように
【全作品を通す】リハーサルが
行なわれるのでした。
と、その前に。
全員集合の状況で
【フィナーレの練習】が
行なわれました。
スタジオの全クラスが
集合してワイワイと
にぎやかにドタバタな練習で
みんな笑っていました。
(みんな良い表情してるなぁ。)
シティ子も笑った事で
緊張が少し緩んだ気がした
フィナーレの練習も終了して
【集合写真の撮影】
がいよいよ始まった。
そんな状況の中で
シティ子は思い出していた。
(スタジオに貼っていた
前回の集合写真に映ってた
あのみんなのように!
素敵な表情で映るんだ!)
カ「はい!3枚撮りますよー!
1枚目ー!はい、チーズ!」
カシャ!
同じ流れが3回繰り返され
集合写真が終わった。
(なんか!面白かったなぁ!
どんな写真になるんだろう!)
ちょっとほんわかした
優しい気持ちに浸っていたが
リハーサル開始の時間が
すぐ目前に迫っていた。
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